彼女は変わった癖を持っている
俺の彼女はちょっと変わった癖を持っている。まあ、受け取りようによっては癖、ではなく別人になったような印象を受けるかもしれない。
普段の彼女は、現代の女性には珍しく寡黙と言うのか無口で本当に大人しい、楚々とした女性であり、現代人らしくない印象すら受ける。俺の爺ちゃんが言ってたような、いわゆる昔の女性像を今に見るような感じが俺にはしていた。
彼女と知り合ったのは偶然で、日曜日に俺がスーパーで一週間分の食料品の買い出しに行ったときのことだった。いつもの事だが、山のようにカートにパンや野菜、肉に卵、おまけにその日はトイレットペーパーや、ティッシュまで買い込んで、前があまり良く見えない状態だった。そして、そのカートで彼女が使っていたカートに突入し、彼女の買物の品物を幾つか床にぶちまけてしまったのだった。
割れた卵や、俺のカートに轢かれた肉のパックや、その他、結構な品物が床にぶちまけられてしまった。彼女に怪我のないことを確認してから、当然のことだが駄目にしてしまった品物の代金を弁償しようとしたが、あいにく持ちあわせが足りず、スーパーの人に俺の住所と携帯の番号を教えて、後日必ず支払いに来ることを約そうとしたのだが、店側としてはとりあえず彼女が一応支払いをして、後は二人の問題として解決をして欲しいと言う。
彼女は俯いたまま一言も口を利かなかったので、俺は相当怒っているものと思い、ひたすら詫びた。そして、彼女に俺の住所と携帯の番号を伝え、彼女の連絡先を聞き出した。その時も一切拒むこともなく、携帯の番号は教えてくれた。
その日、俺は自宅に戻るとすぐにバッグに入れてある別の財布から金を取り出し、封筒にわび状と一緒に入れて彼女に連絡をした。
彼女は今日ではない方が有難いと、まるで蚊の鳴くような小さな声で、電話の向こうで言ったのだった。
後日、やっと彼女から電話があり、会って詫びを言い弁償金を渡すことができたのだが、その時に俺はなんだか彼女に惹かれるものを感じた。しばらくお茶を飲んで話しらしきものをしていたのだが、時刻が午後八時をまわり、俺が食事に誘うと躊躇いながらもついてきた。
この時に、また逢ってくれるかと訊くと、小さな声で「はい」と答えてくれた。
それ以降、ちょくちょく会って食事をして、一杯飲むようになったが、彼女の消極的ではないが非常に控え目で俺をたてる態度は変わらなかった。
ある日、俺は帰りに公園で彼女を抱き寄せ、キスをしようとしたとき、ちょっと抵抗を示したがすぐに控え目ながら応じてくれた。俺は嬉しかった。
そして、その次のデートの時に彼女をホテルに誘った。そして、彼女がセックスの時には豹変することを知った。
超積極的に俺を求める。精液を飲みたがるし、射精は絶対に中出しじゃないと嫌だと言うし、騎乗位で腰を振る姿はプロの女性並みのテクニックだし、声は小さいがかなり凄い声の出し方だ。
そして、俺に、乳首を甘く噛んで欲しいとか、クリトリスを舌で転がして欲しいとか、小陰唇を吸いこんで欲しいとか、肉鞘に舌を入れてこねて欲しいとか、様々な要求をしてくる。こんなにセックスの要求をはっきり言う女は、今までに経験がなかった。
そして彼女がいく時は、必ず俺にも一緒に行って欲しいとも言う。
彼女とのセックスは、結構刺激的で楽しいものだと俺も感じている。この豹変女、なかなかいいSFだと言える。